~タイ移住生活435日目・つづき~
(2015/05/25)
『嘔吐』に関する表現が多いため気分を害する場合がございます。
その嫁が30分後に買い物から帰ってきた時にはフラフラになってリビングで嘔吐しています。
熱でフラフラになっているおいらは何事かと力を振り絞り嫁の元に駆け寄りました。
最初頭に浮かんだのは「食中毒」。タイでは珍しい事ではありません。
特に今日は作り置き屋台の料理を食べていますから食中毒になっても不思議ではありませんが、同じ物を食べたおいらには吐き気や腹痛など、食中毒の症状はありません。
熱が出てフラフラなのは数日前から風邪のような症状がありましたから関係はなさそうです。
「買い物をしていたら突然目眩が始まって気分が悪くなってきた」
嫁はか細い声でそう言います。
嫁の症状を聞きながら古新聞で箱を作り、ビニール袋に入れ、それをゴミ箱にセットして嫁に渡します。
「お腹痛い?」と聞くと「痛くない」と言います。
「ぱぴぷぺぽ、らりるれろ。言える?手足に痺れはない?」
突然の目眩と嘔吐、一番怖いのは脳溢血や脳腫瘍、脳の病気ですから。
「大丈夫、言える。痺れも無い」
意識もはっきりしていますし聞いたことを答えてくれます。
何度も嘔吐する嫁。何度も新聞紙で箱を作る作業、ビニール袋をかたづけて外のゴミ箱に捨てに行きました。
もう食べたものは全部出しちゃった嫁、グラスに水を注ぎ、飲ませました。
ずっと目眩が続いているようでしゃがみこんだまま、暫くすると飲んだ水も吐いてしまいます。
この時、おいらも熱でフラフラだったので気を確かに持つこと、今は自分より嫁の方が一大事だと思い「しっかりしなきゃ、おいらがしっかりしなきゃ」と自分に言い聞かせていました。
どの位の時間が経ったのでしょう。
少し顔色が良くなり、吐き気もかなり収まってきた嫁が少しずつ話しをしてくれました。
「買い物をしていたら目の前がフラフラとし出した。買い物を済ませ、セブンイレブンに寄っていたら気持ち悪くなってきたので急いで家に帰ってきたらもう駄目だった」
何とか落ち着いて来たようで、服を着替え、ベッドに横になる事が出来るようになりました。
おいらも心配で気が張っていたおいらもフッと体の力も抜け、ベットに横になったとたん気を失うように眠りについたのでしょう、気が付いたら朝になっていました。