先日書いた日記のバスが走れなくなった話です。
タイ語の授業を終え、バス停に向かうとすぐに48番のエアコンバスがやって来ました。
オンヌットに帰るには2番、48番、508番、511番に乗れば帰れます。
バンコクのバスには大きく分けると2種類に分類できます。
エアコン有りと無し。
ですが、エアコン有り、無し共にそれぞれ色んな種類のバスが使用されていて路線ごとにバスの大きさや席の数、乗り心地が違います。
例えば、2番はほとんどがノンエアコンですが、結構な割合で無料バスが走っていますので暑いのを我慢すれば無料で乗る事が出来ます。ですが、ノンエアコンバスは好きでは無いのであまり乗った事がありません。
508番と511番には似たようなちょっと大きめのバスが使われています。エアコン付きしか見た事がありません。車体は古く、振動も大きいのですがシートがスポンジ入りなので若干乗り心地がよく感じます。エアコンの効きもよい車体が多いです。
エアコン48番は比較的新しい車両が使われています。車体は比較的小柄で、シートはプラスティック製なので長時間乗るとお尻が痛くなります。TVモニターが2台搭載されていて「タイの本当にあった話」みたいな感じの番組が流れています。
こんな感じでバスの路線ごとに車体にも違いがあるのですが、48番のエアコンバスは走っている台数が多いのかよく乗る路線になりました。
この日もそんな感じでやって来た48番に乗ります。
車両が悪いのか、運転手の運転が下手なのか、ギアチェンジの度に大きな音が「グギィーン」とします。ギアの入りが悪いのでしょうか、ちょっとガクンガクンした走りをしていますがよくある事です。
バスはBTSプラカノン駅までやって来て、渋滞で3車線の中央車線に止まっていたのですが、そこで突然エンジンが停止。
バスがエンストする事はよくある事なのですが、エンジンを始動する音が聞こえません。車内の照明も消え、エアコンも止まっていたのですぐにバッテリーの不具合だと感じました。
前方にある信号が青になったのでしょう、それまで渋滞していた前の車が走り出しますがバスは進めません。しかも中央車線で立ち往生しているので迷惑この上ありません。
その時、ドンという大きな音と軽い衝撃がありました。
右側にもう一台のバスが止まります、そしてこちらの運転手に大声で文句を言い始めます。こちらの運転手も大きな声で言い返し、途中「バッテリー」の単語が聞こえたのでやっぱりバッテリーの異常なのでしょうか、その内に車掌を巻き込んで喧嘩腰の言い合い。
車内がざわつきます。
一番後ろの席に座っていた女性が非常口を開けようとします。最初はこの後出火でもするんじゃ無いかと思いましたが、前方を見ると乗客がドアをこじ開けようとしています。
しかしバスのドアは簡単に開きませんでした。多分非常時に開く方法があると思うんですが、誰も知らなかったのでしょう。それでも運転手と車掌はワーワーいいながら隣の運転手と言い合いをしています。
仕方なく乗客が何とかバスのドアをこじ開けて、乗客全員脱出完了!
こうやって力任せに開けていました。
言い合いをしていたもう一台のバスを見ると、立ち往生したバスと中央分離帯ギリギリの隙間を抜けようとして挟まったようになっていました。ミラーは思いっきりぶつかったみたいで、さっきの音と衝撃はミラーの衝突でしょう。
乗客は皆バスを降りてから文句一つ言わずに次のバス停まで歩いて行ったり、BTSに乗り換えようとしています。なるほど、よく考えると渋滞の激しいスクンビット通りの2車線を塞いでいるので更に渋滞するでしょう。次のバスもいつ到着するかわかりません。
BTSに乗った方が早いのかも知れません。
運転手、車掌からは何も説明など無く、もちろん運賃も返却されません。
オンヌットまでBTS1駅分、そんなに遠くないので歩いて帰る事にしました。
我が夫婦はチットロムから乗っていてあと少しなので諦めもつきますが、少し前から乗ってきた乗客は何だか可哀想です。
よくスクンビット通りでバスが立ち往生しているのを見かけます。いつか自分たちも経験するだろうと思っていたのですが、以外に早く経験する事が出来ました。
立ち往生したり、運転手や車掌が乗客を放置してトイレに行ったりと、タイのバスも何かとアメージングです。
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